近年、焼き物を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。
個人消費の低迷、趣味の多様化に伴う陶芸ブーム、休日の増加による近場の小旅行の増加。瀬戸の中でも自主的に整備を進めた洞の「窯垣の小径」には多くの観光客が訪れ、今や、焼き物の街の風情を伝える有数の観光スポットになっています。そして洞以上に陶芸の古里らしい風情を残すこの赤津地区にも近年、焼き物に触れる事を目的に訪れる人が増えてきています。
しかしながらそんな方々からは、道が判らず迷ってしまったとか、どこに窯元があるのか判りにくいなどの声が聞かれます。案内看板の不備もさる事ながら赤津焼会館を始め多くの窯元はまだまだそんな来訪者を受け入れる姿勢が不十分であると思います。
瀬戸の中でも貴重な伝統的な焼き物の産地としての赤津を、次の世代へ受け継いで行くためには、従来の窯元のスタイルを時代に合った形に変えて行く努力が必要であると考えます。焼き物好きな人々が何度も訪れたくなるような赤津にするためには、そこに住む人々が「おもてなしの心」を持ってそれぞれが自分たちで出来る事から始めて行くべきと思います。
そこでこの度赤津地区の窯元の有志で赤津地域全体のホスピタリティーを向上させるため「赤津 窯元まわし会」を設立したいと考えます。 この活動に際しては瀬戸市の作成した観光振興計画にも明記されているように行政からの支援も期待されます。
関係各位におかれましては、御理解とご協力のほど、宜しくお願い致します。
1999年6月5日 発起人 加藤裕重
赤津地区を来訪者に親切な地域にしたい。
伝統的な焼き物の「ふるさと」として後世に受け継いで行きたい。
地域に対する啓蒙活動
かわら版の発行
窯元の受け入れ体制の向上
窯元めぐりの実行マップの作成 、案内看板の整備など行政への働きかけ、 陶製の看板の作成
赤津地区の知名度アップ
イベントの開催
会員、エリアの拡大
赤津町内から赤津地区全域への広がりを目指す